Q&A 宗教と信仰について

キリスト教(クリスチャン)の教会に足を踏み入れる前に、まず「安全なの?」「いけるか?」という心配や、「何の得になるのか」などという疑問もおありかもしれません。質問があっても良いです!

読まれても困ったことがあれば、適宜お問い合わせください。

「統一教会」や「エホバの証人」と関係ありますか。

私たちの教会は聖書が書かれた時代にまで遡って、聖書の教えをできるだけ忠実に理解して、実践しようとしてきたつもりのキリスト教の教えを追求しています。聖書に傾聴して、16世紀の宗教改革に根源を持つ日本長老教会という教会の信仰の表現を持っています。

統一教会やエホバの証人とは関係ありません。聖書、神様、人間、キリストなどについての基本的な理解が異なるので、同じ信仰とは言えません。

なぜキリスト教がそんなに分かれていますか。

聖書が基本だと言っても、その捉え方で分かれます。それは聖書を読む人の性格、文化、問題意識(願ったり恐れたり、求めたりしている強調点)などによって、すれが生じやすいです。それぞれはなるべく、聖書(場合には教える先生、カトリックなら教会会議など)に沿って理解しようとする積もりです。でも「死角」(盲点)があり得ます。

だから聖書の教えについての意見の分かれと、クリスチャンや教会がどのように歩むべきかについての意見の分かれがあります。それらによって、聖書全体的にまとめて理解(神学)する結果が異なって、一緒に礼拝や活動できないほどのことであれば、別の教会(教派)ができる訳です。

しかし、聖書に準じて信仰を持とうとする人の間で、共通する点が多く表面化して、今でも用いられる「使徒信条」や「カルケドン信条」で受け継がれています。これらを基準とすれば、東方正教会、カトリック教会、プロテスタント教会は大体、同じことを告白できます。そして、中心の「福音」(下記参照)を信じて、イエス・キリストを神また救い主として信じて信頼しているなら、結局同じ「神の家族」であり同じクリスチャンです。

また、単なる地理的・歴史的な背景によって、同じ事を信じても別々に成長して展開された教会もあります。(例えば、国別にある東方正教会、ヨーロッパ大陸にできた改革派教会とイギリス系の長老派教会にはそれほど大きな違いはありません)

ちなみに、仏教はそれぞれの宗派がそもそも、全く別の経典を土台としたりするので、分かれているところがキリスト教よりだいぶ大きい印象を受けられます。

何を信じればクリスチャンになれますか。

過去の説教でのまとめもありますが、端的に言うと三つのことが必要です。これらは他のことを信じる前提にしてあります。

39 十字架にかけられていた犯罪人の一人は、イエスをののしり、「おまえはキリストではないか。自分とおれたちを救え」と言った。 40 すると、もう一人が彼をたしなめて言った。「おまえは神を恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。 41 おれたちは、自分のしたことの報いを受けているのだから当たり前だ。だがこの方は、悪いことを何もしていない。」 42 そして言った。「イエス様。あなたが御国に入られるときには、私を思い出してください。」 43 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに言います。あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます。」  (ルカの福音書23章39~43節)

1)自分は創造主なる神様からすると、反抗的な罪びとであると認める。
2)イエス・キリストを神に遣わされた主(子なる神様)として認めて、イエス・キリストが罪の刑罰を身代わりとして受けて死なれ、また復活したと信じる。
3)イエス・キリストを通して、神様に赦しと歓迎(近づいて良い、正しい人として)を求める。

以上には、悔い改め(自分の罪を嫌って、神様の赦しを期待して神に立ち返り、神様の教えに従おうとする決心と努力)は付き物であるはずです。しかし以上のことを信じて、「救い」を受けられます。

なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われるからです。 (ローマ人への手紙10章9節)

「福音」とは何ですか。

「福音」は多様な用い方があります。聖書全体で神様がご計画をなされて、人間の悪さえを通して良いことをもたらすという広い意味もありますが、基本は、それを成し遂げられたイエス・キリストのことです。

歴史的事実として:

1 兄弟たち。私があなたがたに宣べ伝えた福音を、改めて知らせます。あなたがたはその福音を受け入れ、その福音によって立っているのです。 2 私がどのようなことばで福音を伝えたか、あなたがたがしっかり覚えているなら、この福音によって救われます。そうでなければ、あなたがたが信じたことは無駄になってしまいます。 3 私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、 4 また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、… (コリント人への手紙15章1~4節)

そしてキリストについてのその「良い知らせ」を信じて、上の質問のように信じると「神の国」に入れられ、今も永遠に神様の素晴らしさを知り表し、また神様を喜び楽しむ関係を持つということです。

14 …イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べ伝えて言われた。 15 「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」 (マルコの福音書1章14~15節)


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