2026年5月31日 説教「いのちを選びなさい」 “Choose Life!”

箇所 Text: 申命記 Deuteronomy 30 章 15~20 節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会 説教者:百瀬ジョザイア  讃美歌/Hymns: 5、85、260B、544 番 招詞/Call to Worship:申命記 Deuteronomy 32 章 4 節 交読文/Line-by-line responsive reading 1番 詩 1 篇 (Psalm 1)

English Aids: Scripture (ESV Bible), Japanese hymn transliterations (some songs may be missing)
 

 「もし…なら…」という条件をよく、お互いに与え、受けるかもしれません。「もし片付けたら…試験で良い点数を取ったら…会社の稼ぎに貢献したら…親族に気に入れられたら…言うとおりにしたら…」命令や条件が全て悪い訳ではありません。けれども、できなかったら怒られるのかな、愛されないのかと、恐れとプレッシャーを感じやすいです。

 私たちは条件付きで愛や歓迎を与える世に生きています。聖書の神様は愛の神様だと言いますが、今日のような箇所(だけ)を読めば、条件付きの愛と歓迎が読めます。「いのちを選びなさい」と預言者モーセが今日の箇所で叫びました。でも、いのちの歩みから外れるとき、いのちの望みはまだあるのでしょうか。

15節でモーセは、申命記33章までの長いお話しの締めくくりに入ります。

  1. 15節前半で「今日」、選ぶように迫られます。日々、繰り返して選ばないといけません。
  2. いのちと幸い」か、「死とわざわい」かを私たちも、選ぶ必要があります。神様との絆(契約)を守るかどうかを選ばないといけません。
    1. 申命記は全体として、古代の中近東でよく用いられた、帝国と属国の王たちが交わした契約と同じ要素があります。王は主なる神様、属国はイスラエルです。
    2. こういう契約には、①過去の振り返り…主がイスラエルを愛してきた過去(大まかに1〜3章、9章後半〜10章前半参照)、②契約の説明…主はイスラエルに土地と繁栄と平和を与えようと言いながら、それは条件付きだということ(4〜11章参照)、③具体的な条件…命令や禁止事項(12〜26章参照)、④報酬・結果説明…イスラエルの従順か不従順に対する報い(27〜29章参照)がありました。
    3. 賃貸か住宅ローンの契約と少し似ています。でもこれは生死を分ける契約でした。ただし、昔の契約のようにただ脅かして従わせるものでもなく、愛の関係を求めるものでした。
  3. 残念ながら、モーセはすでに申命記29章と30章前半で次のことを予告しました。①イスラエルの民はこの契約を守らず、主を王として拒否します。②その結果、わざわいに遭い、独立国として滅んでしまいます。③ただし、神様は憐れみ、彼らを再び約束の地へ帰ることとなります。
  4. 15節からは申命記を総括して、イスラエルに契約を守り神様を慕い、仕える呼びかけです。

16節でモーセは、従順に呼びかけ、従順から来る結果を差し出します。

  1. 16節前半「もし…」という条件。きよい神様の基準は完全です!申命記の具体的な命令は多いですし、全部は完全に神様に忠実であることを求めました。「【主】を愛し、主の道に歩み、 主の命令と掟と定めを守るなら」が条件でした。
  2. 条件を満たせば、16節後半の結果が待っています。すばらしいです。主なる神様の支えと繁栄を受けられます。「あなたを祝福される。」申命記28節の最初の部分はこれをより詳しく述べます。

ところが、1718節は不従順がもたらす悪い結果を警告します。不従順の結果(のろい)です。

  1. 17節は失敗の場合「心を背け、聞き従わず、誘惑されてほかの神々を拝み、これに仕えるなら…
  2. 18節は結果、のろい「あなたがたは必ず滅び失せる。あなたがヨルダン川を渡り、入って行って所有しようとしているその土地で、あなたの日々が長く続くことはない。」(28・29章参照)

1920節で熱心な招きに続きます。

  1. 証人」が出てきます。神に造られた物全部が、神に愛されて選ばれた民イスラエルの従順か不従順かを見て、証しして神の判決を求めるかのようです。モーセは間もなく亡くなりますが、民はまだ見られています。
  2. 私は、いのちと死、祝福とのろいをあなたの前に置く。あなたはいのちを選びなさい」と熱心に呼びかけます。
    1. いのちを選ぶ方法は?神様の教えを守り、その条件を満たす従順です。
    2. 20節は従順を具体的に言います。「あなたの神、【主】を愛し、御声に聞き従い、主にすがるためである。」従う前提に、神様を何よりも大切にすることが求められます。
  3. 念押しで、モーセは「まことにこの方こそあなたのいのちであり」と言います。喜びあるいのちは自分を造られ、愛される神様との絆にあります。それが愛され、聞き従われ、すがられるに値する方です。
  4. 20節最後は、昔から先祖たちに約束された地に、神様の近くに住むことが目的だと述べます。

*その後、どうなったのでしょうか。私たちは神の愛をどのように受け、いのちを選ぶことができるのでしょうか。

  1. イスラエルが「約束の地」での歩みの前置きである申命記は、それに続く書簡の前置きです。その後の本でイスラエルの歩みを追っていくと、彼らはモーセの警告どおり、神との関係を捨てて、繁栄と国と自分自身の滅びを選んでしまったことが見えます。
  2. 神様の憐れみは深く、彼らは神様に謝ればしばらく助かりました。しかし、いつまでも神様を拒む人は最終的に裁きを受けました。新約聖書でローマ6章23節が言うように、「罪の報酬は死」なのです。神様の律法は、申命記30章16節のように、「もし」から厳しく始まります。従順を求めますが、助けを差し出しません。
  3. ところが、福音は「神の力」と呼ばれます(ローマ1章16節)。聖書の神の愛は条件付きどころか、無条件でもなく、「恵み」「恩寵」とよく言います。神様は律法の条件できよさを保ちつつも、その条件を犠牲的に満たし、罪びとに歓迎(義と認める)と愛を与えられます。
  4. 神様の恵みは条件を取っ払う愛ではありません。条件を自ら満たす愛です(恵みの契約の中で)。
  5. 聖書の良い知らせ(福音)とは、神様の愛を受け、それに応答できるように、神様が一方的に、代わりとなってくださるイエス・キリストを通して全ての条件を満たしてくださった、ということです。申命記30章20節を借りて言うと、「まことにこの方こそあなたのいのち」です。
  6. 神様は「もしこの律法を守るなら愛します」という条件は満たされないと分かり、イエス様を代わりとして遣わしてくださいました。イエス様が条件を満たしてくださいました。
    1. イエス様は代わりに、神の律法の条件を完全に守ってくださいました。
    2. 十字架で身代わりとして罪の刑罰を受け償ってくださいました。

どう応答すれば良いでしょうか。クリスチャンは律法を大切にしますが、それ以上に福音を。

  1. 聖書の律法は厳しい、完全な基準です。私たちに「できない」を思い知らせ、神様の義を表します。
  2. しかし、福音は厳しさに堪えたイエス様の成功と正しさを根拠に、神様の愛を受け続ける道で神様の義を表します。私たちは信じて悔い改めるように招かれています。まだ愛されています。へりくだって、神様の赦しと愛と助けを求めますか。ローマ6章23節は続きます。「しかし神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。
  3. 日々、律法を認めつつも、福音を信じて神様に近づきましょう。条件満たされた愛のいのちを受けましょう。

説教について

振り返り:律法と福音を受け入れて、へりくだって、神様の赦しと愛と助けを求めますか。

参照箇所:詩篇1、詩篇16、ローマ6:23、ヨハネ1:1-17・14:6

鳴門キリスト教会
礼拝内容(説教)