2025年11月30日 説教「私たちの格闘は…」 “For Our Struggle Is . . .”

箇所     Text:エペソ人への手紙  Ephesians 6章10~12節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会 

説教者:百瀬ジョザイア  讃美歌/Hymns:56、267、520、541番 招詞/Call to Worship:詩篇98章4~9節 交読文/Line-by-line responsive reading 13番 詩46篇 (Psalm 46)

English Aids: Scripture (ESV Bible), Japanese hymn transliterations (some songs may be missing)

(アドベント:待降節。クリスマス前の数週間、イエス・キリストが人間となってくださたことを記念して待ち侘びた人々を覚え、再び地上に来られることを待ち侘びる時期。)

天のお父様、本日の聖書箇所を感謝します。この警告また励ましかを受けて、悔い改めて信じることができるよう、聖霊様がお助けください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

初めに

 よく知っている友だちとジャンケンをすれば、相手が何を出すか当てやすいときはありませんか。相手が何を出すか分かっていたら、勝ちやすいです。でも相手が分からなかったら、勝ちにくいです。※⑴そして敵が強ければ強いほど、油断は禁物です。

 聖書からすると、幾つかの敵はいます。最も怖いことに、私たちは創造主なる神様に逆らうものとして、従来、神様の敵です。さらに、私たち自身は自分の魂の足を引っ張る、罪深い性質という敵をも持ちます。神様に逆らう世の中も、霊的な意味で敵と言えます。そして、今回の箇所にもう一つの巨大な敵がいます。使徒パウロが警鐘を鳴らします。私たちの格闘は、敵である悪魔とその手先との戦いでもあります。そして唯一の望みをも教えます。

一、エペソ6章10~12節 終わりの激励、力強い敵

  • 10節「終わりに言います。」いよいよ、手紙の終盤に来ました。
  • 10節「主にあって、その大能の力によって強められなさい。」1章19節ですでに、「神の大能の力の働きによって私たち信じる者に働く」と、励ましを受けました。主の働きを意識して、受け入れなさい、とここで激励を受けます。※⑵
  • 11節「悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、…
    • 悪魔」・悪霊は、実在する敵です。聖書は悪魔を「サタン」つまり告発者、敵対する者とも呼びます。
    • エペソ4章14節では人間の「策略」に揺るがされないよう、教会全体は成長を目指すと書かれていました。その策略の背景にも、悪魔がいます。
  • 11節「…神のすべての武具を身に着けなさい。
    • 13~17節に詳しく、多くの有名な比喩で「武具」の「取扱説明書」があります。
    • 武具を着るのは重たくて面倒ですが、危険なところではいのちを守ります。そしてパウロが言う「神のすべての武具」は人間によるものではありません。敵も人間ではないのです。
  • 12節「私たちの格闘は血肉に対するものではなく、…」手ごわい敵は思い当たりますか。職場や学校、家族、近所のだれかですか。教会が認識すべき敵は血肉ではありません。迫害する人がいても、それけではありません。
  • 12節「…支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。」讃美歌267番で歌ったように、「よみの長」(地獄を支配する悪魔)が私たちの敵です。エペソ2章2節は、「空中の権威を持つ支配者、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊」と呼びました(1章21節、3章10節参照)。
    • 真の神はひとりだけです。しかし、真の神様は、悪魔が存在し、神様の支配の下で力を持ち、神に反抗し人を滅ぼそうとしてきた、と教えます。彼と共に部下の悪霊もいます。最初から(創世記3章1~6節)からそうでした。
      • ヨハネ8章44節「…悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。彼のうちには真理がないからです。悪魔は、偽りを言うとき、自分の本性から話します。なぜなら彼は偽り者、また偽りの父だからです。 」
    • では、悪魔は何ができるのでしょうか。人に直接害を加えるには神様の許しが必要です。神様のみ地獄に人を送る権威があります。でも、人が神様から離れたままに神様に裁かれるように、あるいはクリスチャンであっても喜びを失うように、恐れと無関心の二刀流で陥れようとします。あなたはどのような罠にかかっていると思いますか。
      • 一方で霊的な力を信じる人を、悪の力に怯えてイエス様を見上げないようにたたりや金縛りで脅かします。クリスチャンには、罪悪感で叩きつけて、神を恐れるようにする策略はよく効きます。
      • もう一方で、霊の世界なんかない、神様なんかいない、この世の快楽こそ求めれば良い、と煙幕を張って霊的に鈍くさせます。クリスチャンでも、イエス様を信じるだけでよい、深い交わりを楽しまなくても他の楽しみがあると騙されることがあります。

二、適用

  • 悪魔は直接攻撃できない訳ですが、嘘で脅かしたり油断させたりできるなら、神様から人が離れたままで、悪魔の勝利です。※⑶
  • ですから悪魔を軽んじてはいけません。真の神様以外の偶像を崇拝すると、悪霊に崇拝を捧げ、「悪霊と交わる者」にならないように第一コリント10章(19、20節)が警告します。
  • しかし、クリスマスを待ち侘びる時期のアドベント(待降節)は、子なる神様が人間となった意味を思い出す絶好の機会です。クリスマスは静かそうで、実は全宇宙に及ぶ神と悪魔の戦争の一つの決定的な出来事でした。神による、悪魔の支配下の世の上陸でした。罪びとの私たちのような人を敵の側から、愛する民の側へと回す大作戦でした。
    • ヘブル人への手紙2章14~15節 子たちがみな血と肉を持っているので、イエスもまた同じように、それらのものをお持ちになりました。それは、死の力を持つ者、すなわち、悪魔をご自分の死によって滅ぼし、 死の恐怖によって一生涯奴隷としてつながれていた人々を解放するためでした。
    • アダムがサタンに従って神との関係を捨てたゆえ、私たちは生まれながら、神の敵であり悪魔の奴隷です。当然、死に怯えて、神様に逆らうのです。しかし、イエス・キリストが肉体を持つようになり「受肉」(incarnation)なさいました。人間として、霊のみでなく、苦しみ、死ぬこともできる身体を持つようになりました。きよい魂を持たれました。そしてその状態で人間の罪を身代わりとして転嫁されました。十字架でその刑罰を受けるために、生まれから定められていました。
    • そして死に、また復活した完全な身体を持つようになりました。私たちも復活して完全にされる保証です。
  • これを受けて、悪魔から守られるために、私たちは二つのことだけできます。
    • 悔い改める。神様に従って、悪魔に立ち向かう(つまり、悪魔に仕えること、罪を選ぶこと)を捨てると、悪魔は逃げ去るとヤコブ4章7節が述べます。
    • 信じる。「終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。」(エペソ6章10節)主イエス様があなたの罪を取り除き、悪魔が持つ間接的な影響力を砕くと信じ、イエス様に自分を委ねます。自分の賢さや真面目さに頼ったら、悪魔に負けます。出もイエス様だけに頼るなら、その大能の力で永遠のいのちがを受けます。

結び

 「終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。」主イエス様のみに助けの希望があります。無限大の力に頼って、歩みましょう。この助けの完成はまだです。私たちは現在、第二のアドベントとしてイエス様の再臨を待ち侘びないといけず、今まだ葛藤はあります。しかし、イエス様が再び来て、悪魔を完全に打ち倒すと約束されています。

 悪魔をなめてはいけません。でも怯え無くても良いです。希望を持ってください。共に、神様に立ち返るべき罪を告白し悔い改め、イエス様が人となり十字架で悪魔を打ち破ってくださったと信じましょう。

祈り 天のお父様、私たちは普段聞かない、悪魔の話しを今日のみことばで聞きました。悪魔の力を軽んじてその嘘によって罪の罠に陥ったことを覚えます。あるいは、悪魔の力に怯えて、神様に信頼するより状況に目を向けてしまったかもしれません。神様を愛さなかった、ないがしろにした罪です。どうか、赦してください。

 そこで、イエス様が人間の弱い性質をお取りになり、悪魔と闘い、打ち勝ってくださったと信じます。神様をないがしろにした態度のためにも、十字架で代わりに死なれたと信じます。さらに私たちに代わって、神様だけに信頼していました。その素晴らしい義の歩みに基づいて、私たちも神様に立ち返り、赦しと歓迎、助けを受けられると確信できるよう、助けてください。

 悪魔を意識しつつも、悪魔に誘惑されても脅かされても、立ち向かうよう、聖霊様が私たちを助けてください。期待して、主イエス・キリストの御名を通して祈ります。アーメン。

註 ※⑴ 中国の名将軍、孫子のと言われる格言。

※⑵エペソ1章19~21節も、神様の偉大な力によって、「すべての支配、権威、権力、主権…」より上にキリストがおられると言われました(21節)。パウロは巧みに、同じ二つのテーマをこの終わりのほうで取り上げています。

※⑶「御子を信じる者はさばかれない。信じない者はすでにさばかれている。神のひとり子の名を信じなかったからである。」(ヨハネ3章18節)

礼拝の後 

振り返り:悪魔からの守りのために、罪を悔い改めてキリストに信頼すべきことはありますか。

参照聖句:ヨハネ8:44、ヘブル2:14-15、ヤコブ4:7

鳴門キリスト教会
礼拝内容(説教)